日本各地にあるさまざまな伝統行事。
今もなお続いている行事がある一方で、人口減少や担い手不足による問題で伝統行事の存続が難しくなったり、伝統が途絶えてしまう行事があるのも事実。
実は香川県坂出市にも存続の危機にある北条念仏踊りという伝統行事があります。
今回は、北条念仏踊を知ってもらうためのイベントがありますのでご紹介します。
日本の伝統行事や香川の歴史について知りたい方はぜひ行ってみてください。
幻の伝統行事 北条念仏踊(ほうじょうねんぶつおどり)とは?
北条念仏踊のルーツは平安時代までさかのぼります。
学問の神様として有名な菅原道真が国司としてさぬきの国(今の香川県坂出市)に赴任した当時、大きな干ばつが起こり、農作物が育たなくなり農民たちの生活が苦しくなりかけました。
そこで菅原道真は城山(きやま)山頂で雨ごいをしたところ、三日三晩雨が降り続き、農民たちは大いに喜びました。
その時に農民たち踊ったのが北条念仏踊(雨乞い念仏踊)となり、坂出市の伝統行事となりました。
この北条念仏踊は1956年に香川県無形民俗文化財に指定され、現在は北条念仏踊保存会が管理しています。
平成6年(1994年)ころまでは坂出市大屋冨(おおやぶ)エリアで行事が続いていましたが、それ以降は行事が執り行われなったため、今ではまぼろしの伝統行事となっています。
この北条念仏踊を再度復活させようと、レキブンコウという坂出市歴史文化講座で北条念仏踊をピックアップし、講演会を行います。
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